また、湯灌の際の途中参加や途中退室もマナー違反にはなりません。そのため万が一、湯灌中に精神的な苦痛を感じた場合などは、無理をせずに退室しましょう。特に参加者の中に小さなお子さんがいる場合は、故人を見てショックを受けてしまうことも考えられるため配慮が必要です。
ちなみに、立ち会う際の服装は平服でも構いませんが、お通夜の前に湯灌を行うのであれば、喪服で立ち会うのが望ましいでしょう。なお、湯灌がお通夜の前ではない場合の平服とは、ジーンズなどの普段着ではなく、男性はダークスーツ、女性はカジュアルすぎないワンピースやダークスーツなど正装よりもやや簡略的な服装のことをいいます。
湯灌は仏教的に「俗世の垢をすべて洗い落として来世へ旅立ってほしい」という意味合いが込められている大切な儀式です。近年では簡略化されることも多いので、湯灌を希望される場合は、事前に伝えておく必要があります。また、湯灌を行うには場所の確保も必要なため、あらかじめ葬儀社に相談しておくことをおすすめします。
湯灌は、葬儀社や湯灌師という専門のスタッフが行いますが、湯灌に立ち会うご家族が、洗髪などを手伝うこともあります。ただし故人のプライバシー保護の関係で、湯灌に立ち会える人は、ご家族や親族などの近親者に限られています。
湯灌の料金は、清拭と身支度だけであれば5万円〜8万円前後、湯船が必要な場合は10万円〜15万円前後が目安となります。湯灌は、通常の葬儀プランには含まれていないことがほとんどですので、追加料金を支払う形になります。
喪服で大丈夫です。湯灌は、納棺の儀式の一環として通夜前に行われることが多くなっていますが、湯灌が通夜前に行われる場合は、喪服での参加が望ましいです。しかし、通夜前でなければ平服で参加しても構いません。平服とは、ジーンズなどの普段着ではなく、男性はダークスーツ、女性はカジュアルすぎないワンピースやダークスーツなど正装よりもやや簡略的な服装のことです。